映画やドラマを観ていると、つい建物やインテリア、そこでの暮らし方に目がいってしまいます。中でも好きなのが、家の中と外をつなぐ「カバードポーチ」のある風景。カバードポーチは、屋根のある屋外空間。リビングやダイニングの延長した空間は、室内から眺めても、家の中と庭をゆるやかにつないでくれます。また、夏の強い日差しを遮り、室内への直射日光を抑える役割もあります。こうして考えると、デザインには、ちゃんと理由がある。アメリカの住宅でよく見かけるこのデザイン。テーブルや椅子を置いて家族で過ごしたり、時にはひとりでゆっくりくつろいだり。映画の中でも、そんな何気ない時間を過ごす場所として登場します。私が魅力を感じるのは、外観の美しさだけではなく、そこで過ごす時間までデザインされていること。「どんな家にするか」だけではなく、「そこで、どんな時間を過ごしたいか」。映画のワンシーンには、住まいづくりのヒントがたくさん隠れています。ちなみに、弊社事務所にもカバードポーチがあります。やっぱり私は、このデザインが好きなんだなと思います。